メダルも表彰台もないけれど

お盆休みもオリンピックも関係なく、相変わらず仕事に追いまくられている日々だけど、ちょっと嬉しいことがあった。
「自転車で遠くへ行きたい。」が発行部数15,000部を超えた。市中在庫を除いても、おそらく実売1万部を超えたという。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309270197

本が出たとき「1万部売れたらいいなぁ」と思っていた。それは何か基準になる物差しがあったわけでも、根拠があったわけでもない。ただ漠然と思っていただけで、勿論、現実の数字としてそこに到達するには数回の増刷が必要であり、今の出版界では二刷になる本すらごく僅かと聞かされていたので「難しいだろうなぁ」と正直思っていた。

1万という数字はベストセラーとか大ヒットと言われる本に比べれば一桁、二桁少ない数字だけれど、シロート著者である私にとっては望外の数字だ。
1万人の人が自分の書いた本を読んでくれた。その事実に鳥肌が立つ。

本を読んでくれた多くの人に感謝しつつ、今夜は自分が生み出したコンテンツに少しだけ誇らしい気持ちになれた。メダルも表彰台もないけれど、それで十分だ。