自分のカラダで実感する距離感

拙著に言及していただいているエントリーで気になったものがあったのでご紹介します。


歩く: 生活自転車

『自転車で遠くへ行きたい』の著者、米津一成さんが言ってる「距離感」って話、歩くとますます実感する。


そうそう。歩くって究極の肉体的「距離感」の物差しだと思う。
仕事場と自宅が約5.5km(表参道〜学芸大学)だったときは、ジテツーしなかった日はよく帰りに歩いた。毎度、東京ローカルの話で申し訳ないけれど、246とのT字交差点から駒沢通りをずっと歩いて、恵比寿、代官山、中目黒と抜けて祐天寺辺りで左折。目黒通りにぶつかったら、ちょっと右に折れたところが自宅だった。のんびり歩いて約1時間、早足で50分くらいだった。歩く理由は気分転換という面もあったけれど、一番の理由は終電間際の混雑した電車に乗るのが嫌だったから。

で、実際に歩いてみると小一時間で5kmちょっとという距離はどうということもない。考え事をしたり、あれこれ頭の中を整理したり、歩きながらそんなことしていると(感覚的には)あっという間に家に着いた。電車に乗ってもドアツードアで35分だったから、20分程度の差しかない。

都会に住んでいる人だと、5km歩こうと言われて「えー!」と言う人は結構多いのかな。多いんだろうな。

世田谷区が実施している「コミュニティサイクル」の記事。確かに東京の左下、いわゆる城南地区は各私鉄(京王、小田急、東急)沿線エリアを縦断する交通手段が意外と乏しい。(この地図を見るとわかりやすい
でもね、経堂にも1年住んでいたことがあるのでわかるのだけど、経堂〜桜新町なんて歩ける距離だ。3kmくらいしかない。コミュニティサイクルもいいけれど、これくらい歩いてみればいいのにと思う。

5kmと聞けば「1時間あれば歩ける」と思うし、10kmなら2時間。10kmくらいまでなら多分それほど苦もなく歩けると思う。自転車だったら5kmは15分だし、10kmは30分。
うまく言葉で説明できないけれど「地面はつながっている」ということを、自分の距離感として、カラダで実感するのって、結構楽しいことだと思う。
それに、たまに歩いてみると「自転車って速くてすげー」「自転車って贅沢」と思うかも(笑)