「自転車で遠くへ行きたい。」韓国語版発売

「自転車で遠くへ行きたい。」韓国語版が発売になった。まだ現物は見ていないけれど、韓国のオンラインブックストアに並んでいる。なんとも不思議な気分だ。そしてもちろん嬉しい。
自分の書いた本が日本語以外の言葉に翻訳されて他の国の人に読まれるなんて、本当に想像もしなかった。出版してくれたMizi booksさん、翻訳をしてくれたrabbicatさんに感謝したい。
早速、読んでくれた方からメールやtwitterで感想のメッセージをいただいた。日本語がわかる方なのか、翻訳ソフトを使ってなのか、日本語で感想を書いて送ってくださる。なんだか本当にびっくりしてしまう(余談だが韓国語と日本語の機械翻訳は結構精度が高い。主語・述語をはっきりさせて、わかりやすい文章構造にすればそこそこ使える)。

あ、表紙のモデルは僕ではありません。あちらで新たに撮影されたようです。なかなか雰囲気があっていい感じ。裏表紙は僕が撮った糸魚川の写真

疋田さんとドロンジョーヌ恩田女史の共著「自転車をめぐる誘惑」に韓国の自転車事情のことが少し書いてある。ソウル市に総延長207kmの自転車レーンが作られるそうだ。縦横と環状線、17路線の完全独立の自転車レーンとのこと。すごい。
韓国の人はもともとあまり自転車に乗らない。なんというか「下々の乗り物」という意識というか、まともな大人の乗るものではないという認識というか。そこににわかに起こった自転車ブーム。発端はエコロジーへの関心とも、昨今の韓国経済事情とも言われているけれど、僕にはよくわからない。ただ、そういう大儀ができて一旦流れができると一気にいくのが韓国の国民性(のような気がする)。もともとそういう位置づけだから歩行者の迷惑になるような歩道走行もなかったので、一気に自転車レーン整備の方向に向かったのかとも思う。理由はどうあれ、ソウル市内に総延長207kmの自転車レーンが整備される(2012年完成予定)。それは日本で、しかも東京で自転車に乗る僕から見れば羨ましい限りだ。そういった流れと相まって自転車関係の本の出版点数が増えているらしい。Mizi booksさんはソウル市内の自転車マップなども刊行予定だそうだ。

いずれ韓国に走りに行きたい。なんといっても、へとへとになるまで走って、その後がっつり肉を食べるのがロングライドの王道(ホントか?)。自転車で走る環境が整えば(肉的には問題なしだしw)韓国はロングライド王国になるかも。数年先には日本からロングライダーが押し寄せることになるかもね。

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