自転車的出来事その3:自転車・twitter・tumblr・iPhoneアプリ

自転車乗り必携のtwitterクライアントであるiPhoneアプリpinprick」の作者、wigglingこと田中亮一さんが日曜の富士ヒルクライムを走った後に上京するとのことなので、一昨日時間を取っていただき都内でお会いした。実はウチのカミさんの会社絡みの仕事でiPhoneアプリの開発を田中さんにお願いしているのだ。で、その打合せも兼ねてオフラインでの初顔合わせとなった。tumblrのTシャツにてご登場(このTシャツ、僕も持っているw)。

1年半くらい前、彼のブログのBMC SLXに関するエントリに僕が「SLXをフランドルで使うなんてBMCはよっぽど自信があるんですね」とコメントを書いたのが一番最初の接点だった(SLXはアルミ+カーボンのハイブリッドフレームだけど接合部は接着なので、それをパヴェのレースで使うなんてBMCはよっぽど接合技術に自信があるんだろうな、という意味)。田中さんは「ギークな自転車乗り」と自ら言うように、twittertumblrも早い時期から使っており、僕はその使い方をお手本にさせてもらった。その後、田中さんはiPhoneアプリをリリースするようになり、その機能的拘りっぷりにはいつも感心していたので、今回カミさんのところでiPhoneアプリ開発の話が持ち上がった時に真っ先に相談したところ開発を快諾いただき、お仕事としてお願いすることになった。自転車・twittertumblriPhoneアプリという今日的と言えば今日的、不思議と言えば不思議なご縁である。

日曜のヒルクラは「去年より3分近く遅かった・・・」と直後のツィートで嘆いていたけれど、リアルで初めてお会いした田中さんはまさにヒルクライマー体型。「ヒルクラのために体を絞る。そのために食生活もちゃんと管理しているってすごい」と言ったら「え?それはあたりまえでは?」と軽く言われてしまった(ぎゃふん)。ロングライドの人は絞ることよりガソリンをため込まなくちゃいけないんですってばw

仕事の話以外にも自転車のこと、iPhoneiPadのことなどいろいろお話しする中で意見が一致したのは「これからは位置情報と組み合わせたアプリ(やサービス)がおもしろいよね」ということ。あちこちで人気の位置ゲーもそうだし、forsquareもそう。特に自転車絡みなら絶対に位置情報でしょう。田中さんもいろいろと考えている様子。楽しみ。

自転車+tumblrといえば一ヶ月ほど前(GW)にはtumblr界隈のロード乗りの皆さんと奥多摩へ走りに行った(僕は用事があったので半日だけの参加だったけど)。
お会いしたのは(tumblrのユーザーネームでご紹介すると)vmconverterさんhm7さんpdl2hさんfatherionさん。あとpdl2hさんの弟さんと僕は途中離脱したのでお会いできなかったinfさん。vmconverterさんとhm7さんには以前お会いしたことがあるけれど、他の方は初対面。その節は皆さん、ありがとうございました。
tumblrはユーザー同士のコミュニケーション機能が乏しいのだけれど、お互いがポストするもの、reblogするもので「あ、自転車に乗る人だな」というのはわかる。あとはダッシュボードで告知したりtwitterなどで連絡を取り合ってお会いすることになるのだけれど、tumblrユーザーのオフ会はMeetupsと呼ばれており「Meetupsやるよー」とTumblr社にメールを送るとオフィシャルページにスケジュールが掲載され、ステッカーやネームタグがセットになったMeetup Kitが送られてくる(!)。今回はそういうオフィシャルなMeetupsじゃなかったけれど、tumblrユーザーの自転車乗りMeetupsを近いうちにやってみたいな。tumblrユーザー同士がリアルで会うのっておもしろい。普通のオフって「ネット上ではコミュニケーションがあるけれどリアルに会ったことのない」という人同士が顔を合わせるわけだけど、tumblrにはユーザー同士のコミュニケーションはほとんどなく、でもダッシュボードを通じてそれぞれの趣味嗜好がかなりはっきりわかっているという状態で会う。多分これはかなり意外性のある出会いがあっておもしろいはず。極端なことを言えば、あまりに渋い趣味嗜好なのでオッサンだと思っていたら実はティーンの女の子だったとか(これは実際にある。またこれの逆もあるw)。

そういえばtwittertumblrも一ヶ月半くらい前にフォロワーが1,000人を超えた(今、twitterが11,00人くらい。tumblrが1,600人くらい)。ただの自転車好きのオッサンなのに沢山フォローしていただいて申し訳ない気持ちだ。twitterは最近あまりフォロー返しをしていないのでそれも申し訳ない。正直、TLはもう追いかけていないけど、@マーク付きでいただいたツィートは必ず読ませていただいてます。
tumblrもロクなもんじゃないというか、自転車、猫、太ももという客観的に見たら「どうフォローしろと??」と悩んでしまうような組み合わせのポスト内容なので(しかも最近は太もも比率高いしw)ま、お口に合えばどうぞという感じ。tumblrに関しては書きたいことがまだまだ沢山ある。twitter論は出尽くした感があるけれど、tumblrは未だにそのおもしろさの理解が広まってない気がする。

それから書くのが遅くなってしまったけれど、取材していただいた「自転車人」が書店に並んでいる。随分大きく扱っていただいているのでびっくりした。オッサン、過去最大の顔出しでござるw 鶴見辰吾さんや高坂希太郎監督と同じ扱いというのはさすがに役不足というか恐縮してしまう。ありがとうございました。
自分が取材されたからというわけではなく、この「ジテンシャLOVERS特集」は沢山の自転車好きの皆さんのインタビューがおもしろい。「へーこの人、こんなのに乗っているんだ」というのもあるし。それと今号で目を引いたのは夜間走行アイテムの特集。紹介しているアイテム数や情報量はそれほどでもないけれど、ツボを突いたいい内容だ。よくあるグッズ特集のように商品写真と横に価格を載せて「はい、出来上がり」という紹介の仕方ではなく「こう装備する」「こう使う(特にヘルメット+点滅灯の組み合わせ)」というのがよくわかる写真が添えられて解説されている。「スポーツライドカジュアル化計画」のパンツやジャケットのチョイスもいい。写真も丁寧に撮られている。よくできた記事は読む方はさらっと読めてしまうけれど、記事を書く前にちゃんと調べてツボを抑えておかないと、こういうふうにわかりやすくなかなか書けないものだ。この辺りが本当に「自転車人」は丁寧だと思う。ずっと連載している週末サイクリングコースガイドもいい。
季刊なのでまだ入手可能ですので、未読の方はぜひ。

自転車人 2010春号 No.019 (別冊山と溪谷)

自転車人 2010春号 No.019 (別冊山と溪谷)

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