「じゃあ作ってしまえ」で作ったもの その2:漕野ペダル 16歳 自転車が大好き!

漕野ペダル(こぐのぺだる)
16歳 高校一年生 都市工学研究者の父とオランダ人の母との間に生まれたハーフ。
身長160cm 体重45kg 脚長し 
両親の影響で幼い頃からどこに行くのも自転車。高校へは当然のように自転車通学。今のところロードレースには興味はなく、勝手気ままに山へ海へと走り回っている。ロングライドが好き。呑気な性格は父親似か。父と同じくのんびりと田舎道を走るのが好きだが、彼女の「のんびり」は普通の人にはかなり速いスピードである。しかし(けっして遅いわけではないのだが)坂は苦手意識がある。風の国オランダ生まれの母の血か、天候や地形から風の吹く場所やタイミングを読み取ることにかけては人知を越えた能力を発揮する。両親から受け継いだ脚と才能をペダル自身が自覚するのはまだしばらく先のことである。

父:輪太郎
工学博士。都市工学研究の第一人者。自転車を都市交通の中心に据えた街作りを日本にも根付かせるために日々努力している。調査のために劣悪な都心の交通事情の中を自転車で走り回る日々。愛用の自転車は東叡社のランドナー。休日はそのランドナーに乗って地方の街をのんびり巡るのが趣味。しかし学生時代に留学中のオランダで、たまたまボトルを落としたトレーニング中のロッテを追いかけて、ダッチバイク(オランダの実用自転車)で追いついてしまったという隠れ剛脚の持ち主。

母:ロッテ
自転車王国オランダでアマチュアレーサーとして活躍していたが、留学中の輪太郎に一目惚れして日本まで追いかけてきてしまった一途な性格。現役時代はその性格を表すかのように、アタック→逃げでは他の者を寄せ付けないスピードを発揮した。その走りは「Pijl(オランダ語で矢という意味)」というニックネームがついたほど。ブロンドで瞳はグリーン。

(同級生その1)
ペダルの同級生。身長153cmと小柄ながら700Cのオーダーフレームを駆る。スピードはペダルを上回るほどだがスタミナ不足で長距離は苦手。体重の軽さから上りも得意。街の寿司屋の娘。ピンクのヘルメットとそれにつけたリボンが目印。
(同級生その2)
ペダルの同級生。黒髪のロングヘアを束ねたポニーテールが目印。長身で巨乳。長い手脚で荒馬を扱うように自由自在にバイクを振り回すライディングが特徴。女オスカル・フレイレ。ヘルメットはブルー。

ということで・・・「じゃあ作ってしまえ」で作ったもの、その2は自転車少女キャラ。イラストを描いてくれたのは加藤アカツキさん。加藤さんは本の装丁イラストなどで人気のイラストレーターさんだ。彼は「少女サイクル」という女の子と自転車をテーマにした同人誌を出しており、そちら方面でも(むしろそっちで?)有名だ。以前、別の本の企画で自転車に乗った女の子のイラストを描いてくれる人を探しているとき、ロングライド仲間でもある某出版社のいしこうさんに相談したところ「絶対オススメのイラストレーターさんがいる」と教えてもらったのが加藤さんだった。加藤さんはブロンプトンマニアで小径車を複数所有しているけれど、ロード(コルナゴ)にも乗る。自宅がご近所同士(自転車で10分くらい)ということもあって、何度かお会いして打合せさせていただいた。
ピンで留めている髪の部分がヘルメットを被ったとき横ではためいて「その様子が子犬が耳をはためかせて駆ける感じ」という「可愛い子犬のような雰囲気」というのが加藤さんのイメージだ。加藤さんの描く女の子はホントにいつもかわいい。あまり「萌えキャラ」っぽくなりすぎなかったのもいい感じ。

キャラ設定は、ある程度あったほうが描きやすいかと思い僕が考えた。まず第一の設定は「ちゃんとサイクリングジャージを着て、カッコよくロードバイクに乗る女の子」。カッコよく乗るということは乗り慣れているということ。高校生くらいで乗り慣れているということは子どもの頃から乗っていたということ。ということは親が自転車好きで・・・と想定してキャラ設定を組み立てた(というか、考えるのがおもしろくて数日熱中した)。

ロードレースを題材にした小説やマンガだと、クライマックスは坂での勝負になりがちのような気がして、あえて坂は苦手という前提で別の脚質を与えたいと考えた(単に僕が坂が苦手だからというのもあるw)。僕好みならアタッカーでありルーラーだ。集団から勇気を持ってアタックする。そして矢のように走り、逃げる。
そしてそこにちょっとだけ「魔法」が使える設定を加えた。風が吹く場所とタイミングを常人を超えた感度で感じ取れるという設定だ。つまり彼女は「彼女だけがつかまえることのできる追い風」に乗ってアタックするのだ。
ロードレースの世界で風に強く平坦が速いとなるとオランダ。「ハーフというのもあり?」と加藤さんに聞かれたのをきっかけに「じゃあオランダ人とのハーフ」という設定にして母親はオランダ人の元ロード選手、対比として父親は無骨なランドナーオヤジにw。
小柄な同級生その1のイメージは「咲」の片岡優希、同級生その2は巨乳になったアイマスの千早w。
上には書かなかったけれど「咲」の東横桃子(ステルスもも)的なキャラも登場人物に加えたい。彼女がアタックしても誰も気がつかない。集団が気がついたときは3分先を単独で逃げているとかw(ステルスももってロードレース向きのキャラだと思う)。

・・・と思いっきり楽しみながら作ったこのキャラ。この先、どんな展開にしようか思案中だ。僕にその才能と時間があれば小説を書いてみたいところだけど、さてどうだろうか。

あ、こんなデフォルメキャラもいます。