コスプレブーストって「あるある」なの?

げんしけん 二代目」という大学のオタクサークルを舞台にしたコミック(アニメ)に 波戸くん という腐男子(オトコなのにBL好き。しかしゲイではないという複雑さw)キャラが登場します。彼は腐女子に混じってBL話をしたいという思いで、大学入学を機に女装をしオタクサークル(現代視覚文化研究会げんしけん)に入部します。女装であることは早々にバレてしまうのですが、彼は女装したことによって自分の「特異な能力」に気がつきます。彼は高校では美術部に在籍しており、もとから絵は上手かったのですが、女装をするとその能力にブーストがかかるのです(上手さ、速さが劇的にアップする。但し描けるのはBLのみw)。(参考画像1参考画像2 :第15巻 Kindle版より)

大好評だったアニメ「SHIROBAKO」に ゴスロリ様 と呼ばれる天才肌のアニメーターが登場します。彼女がいつも身に纏っているのはゴスロリファッション。しかしそれは、昔、仕事で苦闘していたときに自身を守るために纏った鎧であること、当時描いていたキャラが着ていたファッションであることが彼女の口から語られます。
それを聞いた彼女を慕う後輩アニメーターも、同様の逆境を自分が描いているキャラのコスプレをして乗り越えていきます。

波戸くんもゴスロリ様もマンガチックな設定に思えますが、ふと「これってもしかしたら絵描き、物書きの皆さんにとっては『あるある』なんじゃない?」と思えてきました。というのは、最近私はノマド活動と称して少し離れた公園まで自転車で行き、そこで原稿を書いたりしているのですが、時々、異様にすらすら書けるのです。最初は「ノマドはいいね! 仕事捗るし」と思っていたのですが、昨日、ふと気がつきました。
横にロードバイクを駐めた公園のテーブルで、ジャージ+レーパン姿で原稿を書いている。なんだかやけに快調に書ける。書いているのは自転車小説……

「あれ? これってもしかしたらコスプレブーストなんじゃね??」

雨が降ったり他の用事がなければ昼に一時間(20km)ほど走るのは、去年の秋から続いている習慣で、走り終えてから普通の恰好に着替えるのですが、時々、面倒でジャージ+レーパンのまま午後の仕事に取りかかったりします。そういえば、そういうときも仕事が捗るような。だとしたらポイントはノマドじゃなくてある種のコスプレ効果か??

もしホントにそうなら、もっと早く気がつけばよかった!

というわけで、コスプレブーストで続編(をやっと本腰入れて)執筆中です。
でも自分が書いているのが自転車小説でよかった。これが戦国時代ものとかだったら鎧、兜を用意しないとブーストできなかったかも!

追い風ライダー (徳間文庫)

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