PedalFar!のジャージ

pedalfar2009-04-10

PedalFar!のジャージを最初に作ったのはもう4年前のこと。
作ろうと思ったきっかけは、一言で言えば「着たくなるようなデザインのジャージがない」ということだった。市販のメーカー品のジャージはどれもしょっぱいデザインだったし(それは4年経った今もあまり変わりないよね)。プロチームのレプリカモデルは確かにカッコいいものもあるけれど、でもそれは自転車乗りの世界の感覚であって、世間から見れば只の「派手でゴチャゴチャしたデザインのシャツ」でしかなかったり。いろいろなクラブチームのオリジナルジャージもちゃんとしたデザインのものはごく僅か(そもそもチームに入らなければチームジャージは入手できないし)。「んじゃ、自分で作るか」と思ったのだ。

「茄子 アンダルシアの夏」の主人公ペペが着ていたパオパオビールのジャージは随分人気があったと聞く(パールイズミが映画に合わせて限定で作った)。パオパオビールという映画の中の架空のチームのレプリカジャージだけれどもスッキリしたデザインだった。自転車ジャージらしいデザインで、でもスポンサーのロゴが所狭しと入っているような「やり過ぎ感」もなく、しかも欲しい人は誰でも買うことが出来る。「ああ、皆こういうジャージが欲しいんじゃないかな」とパオパオジャージを見てそう思った。
自転車のジャージなのだからそれらしいテイストは欲しい。でもプロチームレプリカジャージのようなやり過ぎ感はちょっとヤダ。自転車乗りじゃない人から見てもすっきりとしたカッコイイデザインに見える。作るならそんなジャージだな。

自転車仲間が10人くらい集まれば「ジャージを作ろう」っていう話が出るのはお約束だ。確か「自転車で遠くへ行きたい」コミュニティのメンバー数が300人くらいの時だったと思う。その頃はまだ以前からの知り合いが大半の濃いめのメンバーだったので一割くらい(=30人くらい)は希望者がいるのではないかと目論んだ。でもそれはデザイン次第だ。

相馬さんは前のエントリーで紹介した「CICLISMO-Sound for roadracer-」のライナーノーツの中で架空のチームのジャージのイラストをいくつも書いていた。それぞれの曲の参加アーティストの紹介をチーム紹介になぞらえて、チームジャージのイラストを添えてデザインしていたのだ。それはもうロードレース好きならニンマリしてしまうような気の利いたアイデアだった。もちろん添えられたジャージのイラストもカッコいい。早速、相馬さんにデザインをお願いした。出来上がってきたデザインは「おおー」と思わず声を出してしまうほどの、僕の期待していたもの以上のステキなデザインだった。

その後、PedalFar!ジャージはロットを重ね、色違いのグレーを作ったり長袖を作ったりと、今までに累計で300枚くらい作っている。ロングライド好きが集まったコミュニティだ。確かにそれだけの人数のPedalFar!ジャージ着用メンバーがいれば「最近どこのイベントでも必ず見かけますね」と言われるはずだ。管理人としてはちょっとうれしい。

クラブチームのような強い結びつきの集団ではなく、mixiのコミュニティという緩やかな結びつきのグループ。でもどこか遠くで同じジャージを着た人に出会ったら「あ!」「おっ」という感じでちょっと挨拶くらい交わして欲しいと思う。「あの管理人、初心者向け走行会をやるっていいながらぜんぜんやらないよね」と管理人をネタに話でもしてくれれば(笑)いいなと思うのだ。

ただ、あのジャージ、ベルギーのDECCAというメーカーで作ってもらっているのだけれど、なかなか一筋縄で行かないというか、もしこれを読んでいるあなたがコミュニティのメンバーなら、オーダーと違う色のものが出来てきたり、いつ納品されるのかわからないとか、日本人から見たら信じられないようなことがベルギーでは多々起こることをご存じだろう(笑)。ま、その辺りのことはまたの機会に(^^);;

「そもそもPedalFar!ってどういう意味なんですか?」と時々質問される。
その意味の解説は次のエントリーで。


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