Tumblr(タンブラー)のダッシュボードをおもしろくするいくつかの方法

左の画像は僕がTumblrで最初にreblogした画像。なつかしい。
Tumblrネタで続けて書いているので「始めてみました」と時々(twitterなどで)声をかけられる。で、先日「どうやったらダッシュボードがおもしろくなるか?」と聞かれた。
ツールを使ってTumblrを快適に使う方法はネット上に情報があれこれある。しかし「どうやったらダッシュボードがおもしろくなるか」ということは断片的なものしか見かけない(僕が見つけてないだけ?)。自分の経験をもとにちょっと考えてみた。

最初に誰をフォローすればいいのか、ということは使い始めた人はまず悩む。まずはTumblr界隈で有名な人を何人かフォローすればいいと思うし(このブログのエントリに何人かのリストがあります。たんぶらうざで好みの画像、Quoteを探すのもいいでしょう)このブログをきっかけに始めたならば僕のTumblrをフォローしてくれてもいい。但し、僕がポスト+reblogするネタはかなり偏っているので「おくちに合うかどうか?」だけど。(注:自転車と猫とふとももしかありません)

僕の使い始めの時はこうだった。自転車ネタを中心に使いたかったので、まず初期の段階で前のエントリでも書いたCycligEXさんをフォローした。Tumblrtwitterと違って、その人を誰がフォローしているのかは見えない。だから「CycligEXをフォローしている人=自転車に興味のある人」という探し方はできない。しかしヒントはある。それぞれのポストのnotesを見れば誰がそれをreblogしたかがわかる。CycligEXをフォローしているかどうかわからなくても自転車ネタをreblogした人は自転車に興味のある人だから、僕にとってはフォローする意味がある可能性が高い。
そのなかから気になった何人かの人をフォローした。幸いなことに、自転車乗りというのは多趣味の人が多く、「自転車好きでカメラ好き」「自転車好きでサブカル好き」「自転車好きでMac好き」「自転車好きで猫好き」などなど、人材豊富だ。またIT系の人も多いのでギークなネタにも事欠かないし、iPhoneユーザーも多い。もちろん「自転車好きでおっぱい好き」もいるし「自転車好きでふともも好き」もねw

最初はそうやってフォローした人から流れてきたものを眺め、おもしろいと思ったものはreblogしていた。ほどなくして特に気になったものはネタ元を見に行くようになった。例えばそれが写真でネタ元がflickrなら、そのflickrユーザーのphotostreamを見に行って、全般的に自分好みの写真を撮る人ならば、その人のphotostreamをRSSリーダーに入れる(ブログのエントリならそのブログを見に行って、おもしろいブログならば同じくRSSリーダーに入れる)。そして同時にその写真をTumblrに最初にポストした人をフォローするようになった。Tumblr的に重要なのは後者だ。

元ネタとなったいい写真を撮った人はもちろんリスペクトすべき人だけれど、ダッシュボードに流れてきた写真が「たまたまヒットの奇跡の一枚」ということもあるし、いい写真を撮る人ではあるけれど、自分好みの写真はあまりないこともある。そういう時はRSSリーダーには入れない。しかしそれをTumblrにポストした人=その写真を見つけた人は必ず一度はフォローしてみる。その人は多くの写真の中からその一枚を選んだ人であり、自分の好みとベクトルが同じ可能性が高い。もちろんその人のTumblrも見ればすぐにベクトルはわかる。そういう人は自分にとってTumblr的に重要な人だ。この「上流を辿る=元ネタをポストした人をフォローするといい」というのは、ある程度Tumblrを使った人は皆気がつくだろう。これは僕自身が元ポストを多くするようになってからフォロワーが随分増えたことで実感する。

また、自分が何かについて情報が欲しいときに、その情報をポストしている人を探すという方法の他に「まず自分がそれを探してポストしてみる」という手がある。以前のエントリでも書いたとおり「与えよ、さらば与えられん」だ。たとえば僕は自転車が好きだけど、新しもの好きなので古い自転車にはあまり興味がなかった。しかし最近は最新のロードバイクだけではなく、ちょっと前のものや、コンテンポラリーなものでも街乗りに合うようなカジュアルなバイクにも興味が湧いてきた。そんな時はまず自分でそれらの情報を探してみて、それをTumblrに流してみるとreblog具合でそっち方面にも興味のある人が見つかる。そうやって欲しいものを「与える」と、やがてどこからともなく「与えられる」ことにつながっていく。

「情報が効率的に集まる」というのはTumblrの紹介記事で度々書かれていることだけれど、僕はTumblrで誰かをフォローすることは、単に情報の供給元という意味だけではなく、フォローした人の知性を分けてもらうことだと思っている。ポストにしろreblogにしろ、フォローした人の情報の収集力、分析力、センス、それらをすべて含めて、その人の知性を分けてもらっている。さらに突っ込んで言えば「世の中にはこんなこともある」とその人に「教えを請う」ことだと思うのだ。「おっぱいも知性?」。もちろん。知性あるおっぱいは、無教養なおっぱいより遙かに刺激的だ。

ブログやtwitterの自己紹介に「Tumblrやってます。おもしろいと思ったら即reblog。なんでもありのおもちゃ箱のようなTumblrです。見てね!」というようなことが書かれてあって、見に行くと大抵はつまらない。「なんでもあり」の中身は2ちゃんのまとめサイトで見かけたようなネタや画像、それとアート風の意味不明な写真が並んでいたりする。多分そこにその人の知性が現れていないからだろう。

やがてTumblrをもっと多くの人が使うようになるだろう。「twitterTumblr」と並べて記事を書かれることもあるけれど、両方使っている人はこのふたつが根本的に全く違ったものであるとわかっているはずだ。twitterはコミュニケーションだがTumblrはコンテンツだ。twitterで誰かをフォローする、あるいはmixiでマイミクとなることも似ているけれど、たとえフォローした相手がつぶやくこと、マイミクとなった相手が書く日記、それらがおもしろくなくても、そこには「人同士がつながっていることの意味」がある。
しかしTumblrは極論すれば「おもしろくない人」は全くフォローされない。「おもしろくない人」というと語弊があるか。「その人のTumblrがおもしろくなければフォローされない」と言ったほうが正確か。自分にとって「おもしろくない」ならば、そこにフォローする意味はないのだ。

Tumblrでは相互フォロー自体にあまり意味はない。こちらが流すものを相手がおもしろいと思ったからフォローしてくれるのであり、相手が流すものがおもしろいと思ったからフォローする。Tumblrでの「相互フォロー」は、それがたまたま相互に起こったにすぎない。相互にフォローし合っている人との暗黙の「あうん」のコミュニケーションは存在するけれど、それはかなり使い込んでいってはじめて意識できるものだ。逆にあまり同じベクトル同士で相互フォローすることの弊害もある。つまりあまりにベクトルが一致すると相互にreblogしあって何度も同じネタがダッシュボードを行き来することになる。それはそれでTumblrのおもしろさであり「ホントにおもしろいネタは何度も流れてくるので見逃さない」というメリットもあるのだけれど。理想は同じベクトル上で微妙にフォーカスが違った人との相互フォローだろうか。

しかし誰にもフォローされなかったとしてもそれはそれで構わないと思うのだ。自分が自分のダッシュボードを楽しめているのならば、別にフォローされなくてもいいと思う。でもユーザーが増えてくれば、どこからともなくTumblrコンサルタントなる人が湧き出てきて、ブログで「Tumblrでフォロワーを増やす5つの方法」とかいうエントリを書いたりするんだろうな。まさかtwitterのように「#followmeJP」「#followmemytumblr」とかやるんだろうか?(うわー)

そして、やがてどこかの牛丼屋で

「おまえから流れてきたネタを俺はreblogしてるのに、なんでおまえは俺が流したネタをreblogしてくれないの」
「ごめん。気がつかなかった」
「俺にもプライドがあるからさ・・・」

なんて会話が交わされるのでしょうか?(これ、twitter、Tumblr界隈のネタですw)

Tumblrでフォロワーを増やす。それは難しいようで簡単、簡単なようで難しい。
また長くなってしまったので続きは明日に(と書いたけどちとバタバタしてしまったので後日)。


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