One and Only

特段、彼の音楽を聞いてきた訳じゃない。存在を強く意識したこともない。興味を持ったのは、むしろ彼が自転車にハマっていると知って「へー」と思ってからだ。自転車で汗を流し息をきらせて走る事とは随分遠くにいるような印象の人が自転車にハマる意外さに驚いた。

ステージ上の姿とインタビューなどで見せるシャイな姿のギャップ。ここまでメジャーな存在になっても何かに迎合しない純粋さ。そんな彼を知るうちに、だんだん「黙々と坂を登る姿とか似合いそうだ」という気がしていた。

そんな程度の僕でも、彼が亡くなったと聞いて何か心に穴が空いたような気持ちになるのは、彼がOne and Onlyな人だったからだろう。