ロングライド好きの独り好き

pedalfar2009-05-28

ロングライドをしていて好きな瞬間がある。
瞬間というか道程に於けるポイントというか。コースプロフィールによってポイントの位置はズレることもあるし、ランドマークで感覚が変わることもあるけれど、純粋に距離だけでいえばコースの半分よりちょっと手前がそのポイントだ。先日走った東京→糸魚川ファストランならば茅野辺りか。
スタートして、もうずいぶん走ってきた。もしここで止めたとしても戻るのも大変だ。でもまだこれ以上の距離を走らなければならない。この先にもこの後にも長い距離が横たわっている。そんなポイントが好きなのだ。

ちょっと脚を止めて、ドリンクを口に含み、サイコンを確認する。「よし行くぞ」なのか「やれやれまだまだ遠いな」なのか、その時の感情は様々だ。でも共通しているのは「ある種の孤独感」だ。前にも後ろにも長い距離が横たわり、その途中にぽつんと一人で佇んでいる感覚。そんな感覚が好きなのだ。
「自分は試されている」そんな気持ちにもなる。一体何に試されているのか。何が試されているのか。
多分、どこからか眺めているもう一人の自分自身に、自分の勇気とか、そんなものが試されている気がするのだろう。

ロングライドに出かけよう」に登場する鈴木さん(GWに東京から九州まで自走しようとした彼だ)がインタビューのなかで「ブルベで夜中に坂を上るのが好き」と語っている。「自分と自転車と坂しかない。そんな感じが好き」なのだと言う。きっと感覚的には同じものなのだと思う(ちょっと違うか)。
以前、某巨大掲示板の自転車板に「自転車乗りの孤独癖」というスレッドがあった。孤独癖は多かれ少なかれ自転車乗りが持つ性格傾向なのかもしれない。

僕はチームスポーツをやったことがない。いや、もちろんやったことはあるのだけれど体育会、同好会、サークルなどに所属してやったことがない。正直、得意じゃない。自転車もチームに所属するということは今のところない。自分で作ったmixiのコミュニティへの帰属意識はあるけれど、チームに所属しているという感覚とは距離がある。良くも悪くも、結局そういう性格傾向なのだと思う。
ロングライドのなにが一番好きなのかと問われたら、きっと僕は「孤独感」と答えるだろう。もちろんロングライドイベントやブルベで同じコース上を走っている人がいるという緩やかな共有感は好きなのだけど、ソロのロングライドではそれもない。

このブログを読んでくれている皆さんはどうなのだろう。仲間とフットサルもやるけれどソロのロングライドも好きだ、というような人もいるのだろうか。興味がある。

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鈴木さんと同じく「ロングライドに出かけよう」でインタビューさせてもらった佐藤さんがアメリカ西海岸の1,000kmブルベを完走した。すごい!おめでとう。先を越されてちょっと悔しいけれど(笑)一時帰国の際は今半でお祝いしましょう(^^