もっと自転車乗りをカモにしていい

昨日の続き
地方都市の駅前商店街が寂れているというニュースは時々メディアで目にするけれど、東京に住んでいるとそれは遠い世界の出来事のように感じていた。しかし実際に生でその現場を目撃すると衝撃を受ける。土曜の夜8時、日曜の夜7時に開いている(シャッターを開けている)店がない。歩いている人もほとんどいない。駅近くのショッピングセンターや少し離れた大型スーパーには人がいるのかと思いきや、そういうわけでもない。街の眺めはこんな感じだ(リンク先は敦賀うろうろスナップブログさん)。

折角、敦賀市街から15km程度の場所に2,000人以上の自転車乗りが集まるのだから、なにか少しでも、どーにかできないものかと思うのだ。シャッター通りと言っても通りが荒れ果てた様子というわけではないし、むしろゴミも落ちていなくて非常にきれいだ(原発などの固定資産税による税収が安定しているので清掃などの公共サービスは充実しているのかなとちょっと想像する)。道路の路面状態もいい。

思いつくままに書くけれど、たとえば土曜日の夕方にミニクリテリウムを開催するとか、BMXのデモとか、自転車著名人のトークライブとか、街でそういった自転車的イベントをやって、その前後に参加者はクーポンを使って食事をして街に幾許かお金が落ちる。参加者同士のコミュニケーションも生まれる。そんなことが出来ないものか。運営スタッフが足りなければ、そういった部分は専門のイベント会社に任せてしまっていい。翌日は会場まで臨時バスを出すというのもアリだろう。自転車はトラックでまとめて運んでくれるとか。

グランフォンド福井の今年の参加者は2,200人。参加費は5,000円だ。僕の感覚だと結構安いと思う。このまま2,500人、3,000人と参加者が増えていくのだろうか。ほとんどの参加者はクルマで会場までやってきて、イベントを走った後はそのまま帰って行く。やっぱりちょっともったいない。
今回走って感じたのは、このエリアは敦賀を起点にすれば自転車で走って楽しい風光明媚な場所に事欠かないということ。地元自治体なのか、商店会なのかわからないけれど、もっと自転車乗りを(いい意味で)カモにしていいと思うのだ。こんな素晴らしい場所ならば、僕はカモられても構わない。


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