僕が「はてなダイアリー」を使うわけ

[ツール・ド・信州]
ブログを始めるときに、どこのサービスを使うか。アメブロライブドアブログココログなどなど、機能満載のいろいろなブログがある。しかし自分がブログを始めるならば「はてなしかないよね」と思っていた。
はてなダイアリー」には広告が出ない。シンプルなデザインのブログにしたかった僕にとってはうってつけだ。しかし単にシンプルにしたいというだけならば、自分のサイトWordPressでも入れれば済む。でもやっぱり「はてなダイアリー」を使いたい。その最大の理由は「はてな」の社長の近藤淳也さんが生粋のロード乗りだということに他ならない。
IT系の仕事をしている人ならば「はてな」という会社に興味を持っている人は多いだろう。僕も「はてな」の仕事ぶりには大いに興味がある(それはまた別の機会に書くとして)。「はてな」に興味がある自転車乗りならば、近藤さんがアマチュアレーサーであることをご存じの方も多いと思う。彼はツール・ド・北海道や国体を走り、インカレでも5位入賞という京大自転車競技部出身のアマチュアレーサーだ。
そして近藤さんの自転車とのもうひとつの大きな接点が「ツールド信州」の主催者であるということだ。ツールド信州に関しては彼自身がレポートしたこの記事が分かりやすい

「日本でツール・ド・フランスのような本格的な山岳ステージレースを開催したい」そんな近藤さんの思いで1998年に始まったツールド信州は、2007年の10回目の開催後、一旦休止となった

「大きな振り子を動かす人になりなさい」と言ったのは日野原重明さんだったか。自分の夢、自己実現を目指すことは素晴らしい。でもそれだけではなく、多くの人が共有できる思い、多くの人が望むこと、多くの人が幸せになれること、そんな「大きな振り子」を動かす人になりなさいという意味だったと記憶している。「大きな振り子」を最初に動かせば、もし自分が志半ばで倒れたとしても、その意志をつないでくれる人がきっと現れる。やがて多くの人が振り子を動かすことに加わってくれる。自分がその成果を見ることが出来なかったとしても、それがいつか多くの人の思いで結実すればいいではないか、人としてそんな仕事をしよう。そういう意味だったと思う。
「日本でツール・ド・フランスのような本格的な山岳ステージレースを開催したい」という思いは、自転車好きにとってはまさに「大きな振り子」だ。僕もこの振り子を動かすことになにか出来ることがないか、そんなふうに思う。

僕が「はてなダイアリー」で自転車ブログを書くことは、そんな思いへのささやかな(本当にささやかな)応援の気持ちだ。
自転車乗りたちのそんな気持ちが「はてなダイアリー」に集まる。「自転車乗りだったらブログははてなだよね」そんなふうにならないものかと思う。
自転車乗りの気持ちをくすぐるようなブログツールとか、そんなものがあったらいいのにな。たとえばブリヂストンがやっているemeters。専用のサイコンを使えば走行距離や走行時間などをPC経由で吸い上げてWEB上で管理できる。さらにはそれをランキング形式で全国のemetersユーザーと比較する事が出来る(走行距離のランキングでは密かに激しい争いが繰り広げられているらしい。僕のマイミクさんも参戦中の様子)このデータを表示できるブログツールとか。(2009.04.09追記:emetersブログパーツはすでにあるそうです)
或いはもっと簡単に、自分で今日走った距離を入力して積算距離を表示してくれるツールだけでも自転車乗りならば「あ、おもしろい」と思うだろう。少し考えてみれば自転車乗りの気持ちをくすぐるツールはあれこれ思いつきそうだ。

「自転車乗りだったらブログははてなだよね」
そんなアイデアを考えて、いずれまた書いてみたいと思う。


上の画像はツールド信州の模様。江國健夫さんのアルバムからお借りしています。
チバポンズかわぐち農園といえば、あのNaraさんと同じチームですね。